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昼寝していたら、夢の中で知らないおじさんにビンタされて目が覚めた。音もなった(おそらく歯の当たる音)ので驚いて、起きてすぐに右頬を触って確認してしまった。調べたら自分の欠点に気づくという意味らしいが、気づいていない。今日も一日他責だった。

 

昨日の夜、高校生ぶりくらいにクリープハイプを聴いて、懐かしさに浸って泣いた。中学生のとき、大好きで憧れていた女の子と偶然仲良くなり、クリープハイプのアルバムを2枚貸してもらった。

その子は私の女の子のタイプを決定づけた(ショートカット、人中が長い、つり目など)子で、当時客が4人くらいしかいないバンドにハマってバンドハウスに入り浸っていて、音楽委員だから給食のときそのバンドの曲を流していて、みんな覚えていた。ちなみにそのバンドは今やもう誰もが知っているほど超売れている。とにかくずーっとセンスが良かった。かっこよすぎるでしょ、てか中学生でバンドハウスに通うという大人び方もすごいし。オリジナリティと自己プロデュース能力が高くて、気も強くて、それ故に人とよく揉めていた。中3のとき、先輩に観覧車でキスされた気持ち悪かった😭という話をされて、大人だな〜と思った。私は給食の配膳台を片付ける係をしていて、片付けた後にそこに2人で座ってその話を聞いた。私も私で変にサブカルアイドルオタクだったので、誕生日にミスiD関連のCDを頼んでその子からもらった。その子に、「大森靖子は嫌いだが、『呪いは水色』は好き」と言われたとき、私は大森靖子を愛聴していたことは言えなかったけど、すごく嬉しかった。その子は自分で考えたあだ名(センスのいいあだ名)で名が通っていて、9割の子がそれで呼んでいたが、私は変なプライドと特別感で本名で呼んでいた。音楽の専門学校に進学したいが、親には姉と同じ高校に行けと反対されている、と相談のメール(私はスマホを持っていなかったのでコミュニティから外れがちだったが、その子はわざわざメールを送ってくれていた)が来たとき、私は音楽の道を進めたが、結局姉と同じ高校に進学していた。それが正しかったと思う。その子の家で、一緒に映画を観た。高校の頃、2回その子のバンドのライブを見に行って以来会っていない。

なんだろう、なんて言えば伝わるかな、よく女性は「クラスの一軍だけどなんか騒がなくて静かでほかと違う人」を好むというじゃない、それの、女の子版だった。短すぎないスカート丈が人と違くてオシャレだったな。まあなんせ、そんなに売れる前のクリープハイプを好きな女子中学生だぜ。多分、一軍の子、それもとがっていて才能に溢れた子と仲良くなれた自分の優越感も含めて、思い出が濃いのだと思う。

昨日はそういったことを色々思い出した。クリープハイプは歌詞に気を取られがちだけど、暖かい光のシャワーみたいな音の重なりと学期末のような切ないメロディーが肝な気がする。夏の曲が多いイメージだけど私の中でクリープハイプは春を歌っているんだよね、ずっと。