122〈禁欲ボックス・自省むずかしい・清水ミチコ「私のテレビ日記」〉

今日は久しぶりにパソコンからブログを書く。

タイムロッキングコンテナという、一度入れてロックしたら設定時間になるまで絶対開けない箱を購入した。最近携帯を床に置いて寝に入っても、数分でソワソワしてすぐ携帯をいじってしまう。さすがに自分が嫌になるしやめようと思い、これを見つけた。昨日は寝る寸前に入れていい感じだった。今日は早めに入れて、明日の朝まで封印。だからパソコンなのです。パソコンのフォントや一列の文字数、行間などなど、とても違和感!

 

いつもどおり甘えた自己愛自省を書きたいんだけど、甘えが苦しくなってきたのでやめておく。Twitterをやめて、真摯な人間ばかりを見聞きしまくるとこうなる。本当はここでしっかり自省をしたい。とか言いつつどうせ書いたら甘えに逃げてしまうから、書かないほうが今はまだマシ。

 

日記屋さんで購入した、清水ミチコの「私のテレビ日記」がかなり面白い。モノマネのプロだから、モノマネ全般(話す、歌う、空気を読むなど)を苦手&憧れとする自分にとっては、文章に透けた人格や思考がキラキラして見える。モノマネ論の本。それでいて重ねられる部分も多くて楽しい。あと純粋に文章が上手。気取っていない単語選びなのに、逃げがない。特に芸能人について描写するとき、的確すぎて驚く。

「『キューピー&カロリーハーフ』みたいな見た目」はハライチ。「テレビでも何度も聞いてるのに、いつも(声が意外!)って思っちゃう。お色気たっぷり、ねっちょりこん! ではなくて、どこかあどけなく、アニメチックな雰囲気。」は壇蜜。すごい。人をよく見ているからモノマネうまいんだなあ。川谷絵音のモノマネは「田中眞紀子の声と、くまのプーさんの声の中間あたりを耳にイメージし、内向的にシャウト」。小池百合子のモノマネは「すぐに声を出さないで、まずは周囲を一瞥してメンタルな気の強さを蔓延。口論なら負けませんって雰囲気にし、あまりカロリーを消費しない、涼しいしゃべり方」。

 

なるほど~&たしかに!なやつを少し紹介。

「車を運転する夫やマネージャーが、ガソリンスタンドで『ハイオク、満タンで』と言ってるとき、ものすごくヤンキーっぽく感じます。」

 

「さて、今回も裸芸が強かったR-1ぐらんぷり。いっそ『裸枠』というくくりがいるのでは? フン、裸なんて誰でもできるだろうとお思いかもしれませんが、心底から持てる明朗性、少々の羞恥心、人目にまずまずのきれいな裸という要点が揃ってなければ、なかなかああはできますまい、と思われます。あと、男に限定される、という点も。だからといって優勝しても、(いつか俺だって)とはあんまりならない、嫉妬されにくい、いっそ清らかな芸風かもしれません(どこがだよ)。」

 

「高いテンションの人はたまに恐い。おそらく本人の中に潜んだ小さな恐怖(不安や義務感)があり、それを隠そうとしてテンションが上がるのかな? そしてその不安がこっちにうつるのでは?」

 

「どんな一流スターの名前でも、真ん中に『の』をつけただけで、一瞬にしてダサくなる、」本では「松田の聖子ちゃん」出てきた。たしかにダサい。

 

「女ってホント後半の人生から明るいわ~。」最高。人生の後半じゃなくて、後半の人生。第2章。

 

厳選に厳選を重ねたつもりが多い!「女子アナ、私そのとき生まれてないんです~発言で話の流れ遮りがち」とかまだまだあるのに!とにかく、日記好きにおすすめ!