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納棺式とお通夜。父コロナになり欠席。

納棺式結構衝撃だった。祖父の身体に、色々施していく。おくりびとというやつ。私たちがやったのは紐を結ぶとか、アルコールで手足を拭くとかだけで、納棺師?というか葬儀場の方が化粧とか髭剃りとかヘアセットとかやってくれた。

とにかく、長い時間祖父のこわばった顔、身体を直視するのが怖いし、つらかった。拭くのとか、怖くて一瞬しかできなかった。母たちはめっちゃ顔とかも触れまくってのぞきまくっていたけど、顔はやっぱりどうしても触れなかった。あんまり見れなかった。最後棺に入れるところも一緒にやるんだけど、持ち上げた重さが怖かった。

あとからお母さんになんでそんなに触れるのって話したら、「だって、じじだから(怖くない)」と言われた。あまりに、無菌で育ちすぎた私は。でもこれから慣れていける気もしない。お父さんとかもいずれこうなるんだ、とか想像するし。亡くなってからはてなブログで同じ状況の人たちの記録を読み漁っていたんだけど、祖父の死が、親の死、自分の死をリアルに想起させるから怖い、ということを書いている人がいて、当たり前のことだけど、すごく共感した。全員遺体になる。遺体という字すごく、嫌!心臓がバクバクする。さっきまでも2回使おうとして書いて、嫌で消した。

 

一個だけ、納棺師(葬儀会社の人)のひとりが、マックの店員かディズニーキャストにしかないタイプのプロ意識の人で、伝わってほしいんだけど、パフォーマンス力ありすぎて、裏の顔モラハラやろと思う感じの人!で、それが深刻な状況とややギャップがあり、面白かったという話を帰りにお母さんにされ、完全同意。怖すぎプロ笑顔で「始めます🎵😁」的なところから急に「この度は……😔ご愁傷様でした…😢」と100の感じでやりだし、じわじわきた。その内心じわじわくる感じがむしろちょっと助かったかも。布の扱い方もマジシャンとかの手さばき(指先めっちゃピンとしてるやつ)。

もうひとりの方は結構若め、私より少し上かなくらいの女性で淡々と化粧や髭剃りを担当してくれた。すごい仕事だなあと気になって、さっきから調べてる。給料そこまで高くないのに驚く。なんか、本当に身内が亡くなったのが初めてだから、今までよくわかってなかったことがたくさんあったなと。殺人事件とかの報道を見ても、殺人犯は遺体を目の前で見たり、運んだりとかできるのが異常と思っていた。でも普通の人もみんな、そうするのか。直葬?自宅に一度安置して、自宅で色々を取り仕切る、という形態があるのとかもしらなかった。じゃあ、事故物件ってなんなの。定義がなければ全部事故物件じゃん。私が亡くなった人の身体を怖がりすぎなのだろうか。納棺師の人は本当にすごいと思った。ある種の「慣れ」が、かっこよくみえた。

 

お通夜は印象なし。写真を見ると、明るいふっくらしたときのじじで、泣きそうになるから、いかに泣かないようにするかに必死だった。床に集中してた。あと焼香の所作ミスってしもた。

家族葬なので、親戚15人ほどで軽食。気まずいので、ほぼ無言で乗り切る。お母さんも、めっちゃ友人多い明るい人なのに、案外大人数とか親戚付き合いとか苦手なタイプだから、今日だけ友達みたいに私とずっと一緒にいた。お母さんの末っ子らしさを感じた。お父さんが休みだからてのもでかいかも。

お母さんと2人で車で帰宅。式が16時からで、すべて終わって会場出たのが20時とかかな。じじとばばの裏話など聞く。実は浮気してて離婚沙汰があったらしいとか聞いて、笑う。

はあなんか疲れた。スーツ久しぶりだしストッキングも履きながら伝線したし。感情の起伏も色々だし親戚知らない人ばかりで気まずいし。明日は葬式だ。夕飯あまり食べれずさっきアイス食べた牧場しぼりキャラメル。ばばに、残っていた手帳に、私のことばかり書いていたよ孫が可愛い!とか、と言われた。忘れないよう記録。