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家族+おじいちゃんおばあちゃんの6人で焼肉に行った。6人でご飯に行くと、なぜかいつも家族4人の団結力というか、攻撃みたいな討論みたいな会話のラリーやテンションが加速してしまう。見せつけるように、困らせるように、省くように…。

それで話が加速してハイになっていたとき、弟がツッコミとして言った「うるせえよ!」が、本当に街中の変質者くらい声が大きすぎて、店中が静まり返ってしまった。私たちも動揺して静かになった。弟は「間違えた笑」と言っていたけど、気が狂ったようにしか見えず、しかも弟が、一人暮らしになってからどうにもこういう大きな独り言が止まらないと言い出したので、そこからお通夜みたいな時間が始まった。私の(昔からこのブログ読んでくれている人ならご存知であろう)モラハラのガン詰めが炸裂し、母は悲しみ、父は諭し、そしてなによりまずいのが、心配性のおばあちゃんで、弟の精神を実質以上にめちゃくちゃ心配していた。寂しくさせているからこうなったのでは的な。なんなら私おばあちゃんに怒られた。本当に最悪な空気だった。マジで、弟の声がきちがいのトーンだったせいで。

そのあと、一旦話は終わったけど、みんなして弟が心配になり、それとなく励ましたり、近況を聞いたりしていた。そのうちに、おばあちゃんが、私が普段裏では弟のこと褒めているよと励ました。私は本当に弟にはキツく当たってしまうので、面と向かっては褒めないし、弟もおばあちゃんのそれを聞いて「信じられない」と笑っていた。だけどおばあちゃんが本当だよと強く繰り返して(実際に本当だし)いたら、弟が小さく泣いた。それで、私も泣いた。私も、その直前に、焼肉の煙を吸う装置越しに、普段褒めてこない弟に「自慢できる姉」「認めたくないけど、すごい」と言われて、じわじわ嬉しかったので、それがこみ上げた。それを見て、ちょっと怖いけど感染したみたいにおばあちゃんとお母さんが泣いた。のが、注文をしている瞬間で、店員さんを困らせた。

そのあと、帰りの車で私が弟からジョジョの布教を一方的に受けていたら、前の席で些細なきっかけから父母が近年稀に見る大喧嘩をしていた。帰宅したら父はブチギレながら2階に上がっていった。さっきもう機嫌治ってたけど。

多分弟が気が狂ったような大声を出してから、ギリギリキープしていた波長が、若干全部ずれたんだと思う。おばあちゃんたちに申し訳なかった。変な1日だった。