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昨日、おじいちゃんが亡くなりました。悲しい。顔を見たときが一番悲しかった。初めて亡くなった人を見たから。最期は酸素マスクをきつく締めていたから、鼻にアザができていた。それが痛々しくて、つらかった。葬儀のときは化粧で隠してくれるそう。

 

早朝に危篤の知らせを受けたお母さんが病院に向かったので、覚悟はしていて、何度も連絡がこないか携帯を確認していた。変な例えだけど、合格発表とか、チケット当落とか、そういうときみたいにそわそわ確認。

連絡が来るのが怖い&前日から頭痛が治らない&生理で体調不良だったので家から出たくなかったけど、諸事情で遠くのTSUTAYAでDVDを借りていたため、返却に。

それが終わって帰り始めたのが17時くらいだったけど、なんか今日はもう大丈夫な気がしていた。確率で言ったら全時間帯平等なんだけどさ、なんか、日中越えたら今日は越えた感、あるじゃん。で呑気にイヤホンで音楽聴きながらバスに乗っていたら、着信音で音楽が途切れて、そこで悟った。バスだったので出られず、LINEでお父さんとやりとりしたけど、「じじ?」「うん」これだけ。そういうものだ。本当に少しだけ涙こぼして、すぐ止んで、帰宅。

お父さんと病院に向かう。気持ちはせかせかしているのにタクシー乗り場こなすぎてだれる。こね〜、、って感じだった。既に葬儀場?に移っていたので、そちらに向かう。

 

着いて、お母さんが出てきて、挨拶しなさいと言われ、冒頭の場面に。この光景が忘れられない。すごい綺麗な葬儀場なのね、で、引き出しみたいに亡くなった人が収容されているの。これがかなり、今も引きずるくらいショックだった。苗字が貼ってあってさ、私のおじいちゃんだけその時間は引き出されていて、なんか。なんか。その部屋は4個引き出しがあった。怖かった。高齢化だなとお父さんと話したが、今日も何度もあの部屋を、というかあの部屋のことしか思い出してない。

あとは、壇蜜って葬儀場で働いていたよな、とか、映画でこういう場所を見たときはセット綺麗すぎと思ったけど、本当にこんな感じなんだな、とか。

お母さんが泣いているところを久しぶりに見た。おばあちゃんに話しかけられたときだけ泣いていた。おばあちゃんが一番気丈に、明るくしていた、私がいる場では泣いていなかった。おばのりっちゃんは、ずっと話していた。コロナのせい(少し陰謀論的な)かなと思っていると言っていた。お父さんが「でも〜」とそれとなく諭していて、今はそういうときではないだろう、と思った。ちなみにお母さんは病院のせいだと思っている。それくらいあまりに急だったから、不思議だったから、どれも「すがる」にも満たないほど、間違っていない感覚だと思った。

 

集まっていた親族7人で夕飯に。ファミレス。お父さんが帰り送るはずなのに勧められるがままにお酒を飲んでいて、驚く。りっちゃんはお酒が入り、ややキレ気味。険悪なムードになり、3人置いて、私、母、父、おばあちゃんだけ先帰ることに。

おばあちゃんを自宅に送る。あの家で今日も1人で寝るのね。家族3人で帰る。お母さんが運転しながら、なぜお父さんが酒を飲んだのか、飲むのはどう考えても私だろう、最近ずっと我慢してた、なんでこんな疲れてるのに私が運転してるのと話す。マジでそう。お父さん、やや酔っ払いなので、なんか笑笑という感じで話はまとまっていた。どんな状況でも自分のことしか考えていない(考えられない、見えていない)、というのは男性の一番大きな特性だと思う。ただ、お母さんは少しそれに救われている感じもあった。夫婦。ちなみに弟は今日インスタの投稿に、日々忙しすぎるという意味合いだろうけど「死ぬー‼️‼️‼️‼️‼️」と書いていた。特性。異常。もはや私が気にしすぎなのかもしれない。弟は土曜、亡くなる前日にお見舞いに行っていて、一番過酷な状況を見ていた。おばあちゃんいわく、泣きながら「頑張るからね」と話していたそう(おばあちゃんみんなのこういうことめっちゃ教えてくれるが聞いていいのかわからない)。見えている面、見えない面がある。

 

今日は出勤。先輩が忌引で休まずに、葬式終わりに原稿書きながら出勤していた記憶があったので、恐る恐る上司に聞いたら、2日休ませてもらえることになった。1日だと思ってた。記者さん、リスケになった打ち合わせ相手などから、丁寧なお悔やみの言葉をいただき、それを読むと仕事の場なのに死と向き合う時間が発生するので、泣きそうになる。お母さんから、今日がおじいちゃんとおばあちゃんの結婚記念日だったと聞く。必死にこらえ、退勤した。帰り道で昨日より涙が出た。昨日、おじいちゃんは私を1番好きだったんだよというのを、おばあちゃんとりっちゃんに別々に言われたとき、泣いた。悲しいな。