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帰りに空見上げたら、急に電線が怖くなった。めっちゃ重そうな機械ついているから落ちてきたら終わりだし、電柱蹴ったら落ちてきそうだし、よく見たら空全部電線で繋がっているし、完璧なまっさらな空が存在しないし、怖かったあ。私は、「全国」の細部?みたいな概念に怖&感動してしまいがち。物流とか電車とか会社とか。大量のなにかをすべて人がやってるんだって思うとおそろしくなる。

 

前から気になっていた『フード左翼とフード右翼』

やっと読めた、面白い。フード左翼がナチュラル志向で一見田舎信仰なのに対して、オーガニック食品は大都市の富裕層向けスーパーにしかない、「農村共同体と一体化するわけではない田舎の生活というのは、都市の延長としての田舎でしかない」、しびれるね。

フード左翼って、行き着くところはむしろ極右では?(本では、フード極右に「ジロリアン」が位置していたが)と思って感想調べていたら同じことを言っている人がたくさんいた。コロナ禍だからこそかも。

 

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面白い図。昔オーガニック専門のカフェでアルバイトしていたことがあるんだけど、やっぱり美味しいのよね。あと、雑な言い方だけど、食べ物を通じて文脈あるいは物語を買うのは楽しそうだなと感じた(ファッションや音楽と同様にね)。けどあまりに高すぎて、お客さん来なくて、閉店した。自分も客なら買わないもん。お金持ちがよく来るなあという印象もあった。あと、インチキ医者を信仰しているおばあちゃんなどが買い物ついでに食の説法しにくる。危ないスピリチュアルと本当に近いところにあるなと実感した。

 

最後の締め方が、都会はみんな思考で食を選べるからいいよね、では突然だけど、高齢者になったとき、ジロリアンベジタリアンも、どうなんの?いずれみんな同じもの食べるようになるよね?老人ホーム向けの調理用具展示会に行ったら、大量生産用の器具はまるで車の塗装の機械と変わらなかった、未来の食事は有無を言わせずに台所工場に戻ってしまうんですよ!というなかなかにグロテスクで強烈な現実パンチだった。

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私はこんな感じ。かなりフード右翼。成城石井とフォアグラの間くらいにシズラー、水道水の右くらいに回転寿司かな。それらも入れるとグローバリズム強め。