1204

メモ消化日。

 

【当事者以外】

学生時代、学校で全国区のニュースになったレベルの事件が起きた。色んなことを思ったし、先生や社会などの今までに見たことない姿をたくさん見たけど、そういう感情は数年経ってほぼ消えてしまった。そして意外にも当時から経験や感情はそんなに大きなものでもなかった、若かったからかもしれないけど。

その分、当時でも今でも一番印象的なことは別にある。毎日たくさんのマスコミが学校前で待機していて、学校終わって門を出た瞬間にビラ配りやキャッチのように話しかけられるのね。でも、学校を通じて、マスコミに何か聞かれても話してはいけないと伝えられていたからみんな答えなかった。保護者にも。実は学校そのものはそんなに関係のない事件(いじめなどでひない)だったし、公で声明などを出すのでという理由だったかな。その約束がないときでも、なんか怖いしうさんくさい悲しいしで当たり前に話さなかったけどね。

家に帰って夕方のニュースを見ていると(この時期はよくニュースを見るようにしていた)、明らかに学校の前で事件関係者の印象を適当に話している生徒がうつっていた。「挨拶もしてくれるし、優しい子だと思っていたのでこんなことになるとは…」的なやつの同級生バージョンよー、よくあるやつ。モザイクして、声も加工しているけど、こちらからしたら誰だか一発でわかる。そして、当事者と全く近しくないやつだった。

そいつにもんのすごい腹が立った。約束を破っているというのは勿論だけど、テレビにうつりたいっていう欲望を満たすだけために事件をダシにして、求められたような型通りの適当なこと言って、報道の偏りに加担していることがすごくすごく嫌だった。あと、保護者のための説明会みたいなのをマスコミに頼まれてこっそり録音して渡している大人もいた。今思い返しても最悪。

それがあまりに記憶にこびりついているせいで、ワイドショーやニュースにおいて、事件の当事者と交流があるとして何か答えている人を見るたび、どんなに意味のある内容をどんなに悲しそうに話していたとしても「あ〜こいつは自分の魂というものが存在しない終わっている人間なんだ」と思うようになった。一回体験したからわかる。

 

あーって眠い無理、あしたかく、、、